9本目はドイツビール。ドイツと言えばビール、といったイメージなのにドイツ産のビールは今回9本目にして初でした。
ドイツビールでは定番(のようです)のヴァルシュタイナー。
ビール純粋令
今年は世界最古の食品関連法令であるドイツのビールの法律「ビール純粋令」から500年だそうで。
頑固一徹!ドイツのビール純粋令 - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト
簡単にいえば、ビールの原料を「大麦、ホップ、水(後に酵母が追加される)」のみに限定した法律です。そのビールに対するこだわりたるや・・・と言いたいところですが
ビールの科学―麦とホップが生み出すおいしさの秘密 (ブルーバックス)
によれば、
「ビール純粋令」の当初の目的はビールの味を保つためではなく、食糧難だった当時にビール醸造に小麦が用いられないようにし、小麦を確保することが目的だった
ようですね。でもまあ当初の食糧難対策と言う意味も薄れていった後でも、頑なにこの法律を守り続けている所がドイツらしいですね。
さて、もともとエール(上面発酵)しかなかったビールにラガー(下面発酵)という新しい醸造方法を生み出したのもドイツ。今では日本だけでなく世界でもラガーは生産量から言えば主流。特に日本の大手メーカーの主力ビールはほとんどがこのラガー、その中でもピルスナーというビアスタイル。なのでドイツビールは日本人にとってはとても馴染みやすいビールかもしれません。
ヴァルシュタイナーのレビュー
馴染み深い黄金色。綺麗で透き通っていていかにもビールです、と言った感じ。泡持ちはよくないですかね。それとも注ぎ方の問題か。
一口含むとこれまた馴染み深いお味。スッキリとしていて飲みやすい。でも麦芽100%だからかとてもしっかりとした骨格を感じます。土台、基礎がしっかりしていると言うか。例えばアサヒスーパードライのようなキレはあまり感じませんが、その分まろやかさ、深み、ホップの香り、苦味が高いレベルで共存しているよう。馴染み深くはあるけれどそれだけに品質の高さがよく判ります。さすがドイツ、骨太なビールです。まさに、ビール。お手本となるべきビールですね。
ヴァルシュタイナーの詳細
原材料:麦芽、ホップ
アルコール分:4.8%
内容量:330ml
スタイル:ピルスナー
価格:¥395(Amazonパントリー価格)
原産国:ドイツ
輸入代理店:小西酒造株式会社